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アイギスは愛してるけど扱いづらいのですね。愛しているがゆえに慎重に扱いたくなるのです。
でもアイギスが書きたいなーなんて思ってたら、思いついてしまった馬鹿話。
アホネタです。ちょっと微妙なネタなので注意で。
主人公名は「藤草 素直」……黒いかも。
アイギスという少女が転入してきてから、俺の心の友・藤草はどうにもおかしい。
やつが転入初日から、あの競争率の高い岳羽ゆかりと登校してきたことは周知の事実だが、藤草は気にもしていないようで。その後の進展の話など全く聞いたことがない。それなりにフェミニストの気はあるらしいが、特定の女性を気にしているというようなことはないらしい。キスなどしたことない、と無表情でさもどうでもよいことのように抜かしたことだってある。
しかしやつは、毎朝件の金髪美少女と登校してくるのだ!
何と言っても転入初日から「私の一番の大切はこの人の傍にいること」だなんて言わせたくらいだ。
これって、面白すぎじゃねぇ?
お、そんなこと考えてたら噂のお二人を発見。今日も仲良く二人一緒に登校……って実は遅刻すれすれの時間なのにいい度胸してるなこいつら。もうすぐ予鈴がなるというのに藤草はいつもどおりのポーカーフェイスでゆっくりと歩いているし、アイギスはというとその隣でやはり何事もないようにしている。
二人が並んでいる姿は言ってしまえばどこかのファッション雑誌のピンナップに相応しいくらいに出来過ぎたイメージを受けるのだが、渦中の二人の様子はそっけない。いや、親友(自称)である友近からみれば、藤草が意識して無表情を保とうとしているらしいことが分かる。
「きゃあっ」
二人に後ろから声をかけようとしたとき、風が吹いた。
それはもう結構強い風。道端に転がる空き缶はどこまでも転がっていくし、窓の開いていた教室からはまとめられていないカーテンがばたばたとはためいた。
短いスカートをはいてる女子生徒たちは慌てふためいて裾を押さえていた。
「……あっ」
スカートの害を受けるのはアイギスだって例外じゃない。
だけどスカートがめくれて友近が一瞬見たその下は、ピカピカとした光沢を放つ何かだった。
すぐに風が止んでしまってしっかりとは見えなかったけど、金色っぽいごちゃごちゃした硬そうなものやねじっぽい黒々としたものとか、こう、何と言えばいいんだか。
風が吹いている間もアイギスは落ち着き払ったままで、慌ててスカートを押さえようだなどとしようもせず。
そのスカートの裾はちょっとの間はためいていた。
「あ、アイギス!」
「はい、何でありますか?」
「……いや、そんな、落ち着いてないで、スカートが」
どもりながら訴えようとする藤草の姿は少しかわいそうなくらいだった。それに応じるアイギスの冷静さが余計に涙を誘う。
「風が吹いたときは押さえるべきでありますか?」
「……スカートの下、見えるから」
「了解であります」
小首をかしげながらも頷いたアイギスの姿は可愛らしい、と思うけど。
「な、なあ藤草……」
「……ああ、おはよう。友近」
恐る恐る声をかけると、藤草から返ってきたのは極上の笑顔だった。
……笑顔?
「あのさ、さっきアイギスの……」
「もうすぐ予鈴がなるけど、急がなくてもいいの?」
「いや、そうじゃなくて」
「見てないよね?」
「え」
笑顔を貼り付けたまま、頭が鼻に触れるほどまで接近。
上目遣いでにっこりと微笑んで、朗らかに言った。
「女の子のスカートの中身なんか、見てないよね?」
「え、あの」
「友近って年上好みだし、同級生なんて興味ないよね?」
「いや、その」
「まさか、そんな非常識なこと、してないよね?」
「……えっと」
キーンコーン
予鈴のベル。普段なら焦るこの音も、今の友近にとっては救いのようにすら思えた。
「み、見てない。見てないから!」
友近の姿が砂煙とともに消えていくのを藤草は笑顔で見送った。
「アイギス」
「はい」
「スカートの下、見えるから」
藤草は先ほど言った言葉を繰り返した。
「……岳羽、山岸、桐条先輩。アイギスに「女の子」としての常識を教えておいて欲しいんですけど」
その日寮に帰ってすぐ藤草から絞り出すように言われたその懇願に、メンバーは顔を見合わせた。
―――――
被害者友近。
スカートめくれたら見えちゃうわけですよね、あれ。足の接続部分隠すならズボン履かないと。きっとアイギスって秋口の時点ではスカートがはためくことなんて気にも留めなさそうだし(ぇ
アイギス関連だと取り乱す主人公、が書きたかったのに、な(遠い目