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 ペルソナ3捏造ED7年後、父親主人公と子ども綾時な話・その1
 詳細は9月4日のブログ参照。

 主人公(藤草素直)と高校生天田くん……にアイギスとか綾時とか。

 のりは、軽め・薄めで行きます。多分。
 余計な描写とかすっ飛ばしていきます。そして無駄な描写を多く入れることでしょう(何
 妄想の固まりもいいところなのでご注意ください。


 4月とは出会いの季節。
 予想もしなかった人との再会も、こんなときに起こる訳だ。いろいろな意味で。



(……次は世界史か)

 天田は真新しい教科書を探りながら次の時間の準備に入る。始業式が行われてからまだ数日も経っておらず、今日が3年生になってから初めての世界史の授業だ。教科担任が去年とは違うらしいことは知っているが、チェックはしていない。合わない先生だと最後の1年だというのに悲惨な授業になるだろうな、と思いながら休み時間を過ごす。特にこの学校には個性的な先生が多いことだし。
 クラス替えがあったばかりのためまだそれほど親しい友人もいない。席に座ってぼーっとしながら外を眺めていると、教室の前方の扉が開いた。

「……え?」
「はじめまして。今年から月光館学園高等部に赴任しました、藤草です」

 笑顔で教壇に経つその人は、7年前のあのときを共に過ごしたその人。
 特別課外活動部のリーダー的存在を努め、因果な宿命と特別な力を持っていたその人に、間違いはなかった。

「1年間よろしくお願いします」

 笑顔で喋る男性の目線は、しっかりと天田のほうへと向けられていた。










「会わなかったけど、本当は中等部のほうにずっといたんだよ。何か高等部で教員の不足があって、代用教員扱いでこっちにきたんだ」
「僕は素直さんが先生になったなんてことすら知りませんでしたよ」
「ああ、言ってなかったからね」

 昼休みになって職員室の前で待ち伏せをしていると、藤草「先生」は簡単に捕まえることができた。桜並木の下で並んで昼食をとる。7年前にあった身長の差はほとんどない。むしろそれほど身長が高くない素直を抜いているかもしれない。

「卒業してからは皆にもほとんど会ってないからな」
「そうなんですか?」

 そういう天田も会う機会がある人間はそういない。学生である彼と社会人となった他のメンバーとではチャンスも限られてしまっているのだ。自然に距離は開いている。

「でも、美鶴さんがもうすぐ帰ってくるって話は聞いてるだろう?」
「あ、はい。こっちに連絡はきてます」
「ちょうどいい機会だし、そのときに……」

 素直はやわらかく微笑んだ。その意図するところは天田には分からない。単に久しぶりに会える仲間たちのことを思っているのかとも思ったが、それだけではないように感じた。
 天田が首をかしげていると、昼食をいち早く食べ終えた素直が立ち上がった。

「それじゃあ……僕は初等部のほうに行くから」
「え、初等部?仕事か何かですか?」
「手のかかる子どもを迎えに行こうかと思って」

 天田の時がゆうに5秒ほどは止まった。

「……子ども?」


 初等部に、子ども?とか。

 結婚してるのか?とか。

 てか初等部って事はいくつの時に子どもを?とか。


 ……あてどもない思考が天田を支配した。

「素直さん、お疲れ様です」

 突然聞こえてきたのは、またもや懐かしい人の声。

「あ、アイギスさん」
「これは天田さん……!久しぶりですね」

 アイギスは優しく微笑んだ。立ち上がった天田を見上げる形になりながら懐かしげに話しかける。

「大きくなりました、ね」
「もう子どもじゃありませんから」
「ふふ……そうですね。高校生ですもんね」

 楽しそうに笑ってから素直の方を向いた。

「彼を迎えに行くんでしょう?行きましょう」
「うん。どうにもどこか抜けてるからな……どこかで道に迷ってそうだ」
「あ、あの!?」

 思わず大声で呼び止めると、二人はそろって小首をかしげた。

「あの、子どもって……その」
「今度、会わせるよ。きっとそれまでにはあいつの心の整理もついてるだろうから」
「そうですね。彼も皆さんに会いたがっていると思います」

 意地悪げな笑みを二人そろって浮かべる。

「じゃあ、また明日な」
「美鶴さんが皆さんを集めてくれるみたいですし、またもうすぐ会えますよ。その時にでも」

 呆然としている天田を残して、二人は笑顔で去っていった。










「あ、おとーさん。おかーさん」

 初等部の校門の前で待っている二人の姿を見つけて、綾時は苦笑した。

「素直もアイギスも心配性だよね。一人で帰れるのに」
「家の周り半径50メートルをひたすら延々うろうろし続けていた経験のあるお前が言っても説得力はないんだ。よく覚えておこうな」
「まったくです」
「何かあるたびそれ蒸し返すのやめてよ」











―――――
主人公が地歴公民の先生なのは、自分が世界史が大の苦手だったから……かも(何
消去法でもありますが。理系はなんとなくパス、国語は鳥海先生がいるし、じゃあ歴史とか?って。

綾時は方向音痴です(ぇ
ぼーっと……ぽややんと……してそうだし(笑

そしてアイギスは出てきた意味はあったのか。やはり自分の好みです(言い切りやがった
おとーさん、おかーさんと呼ばせることができただけで、割と幸せかもしれません(笑

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